その他の健診
結核検診
結核とは、結核菌が人から人に感染することによって主に肺に炎症を起こす病気です。
結核菌は重症の結核患者のせきやくしゃみで飛び散り、それを別の人が吸い込むことによってうつります。結核は昔の病気と思われがちですが、国内で年間1万人以上が発症している現代の病気です。
感染症法(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律)に基づき、次のとおり定期の健康診断を行います。
検査項目:胸部X線検査
定期の健康診断の対象一覧*法第53条の2、令第12条
実施義務者 | 対象 | |
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学校長 |
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高等学校以降の年次の者で新たに入学した生徒 |
事業者 |
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業務に従事する者 |
施設長 |
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業務に従事する者及び65歳以上の利用者 |
施設長 |
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20歳以上の入所者 |
市町 |
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ポータブル胸部検診も実施できます
当事業団では胸部検診車での胸部X線撮影のほか、立位が困難な方を対象にベッドサイドでの胸部のポータブルX線撮影を行うことができます。
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肝炎ウイルス検査
肝炎とは、肝臓に炎症が起き、肝臓の細胞が壊れて働きが悪くなる病気です。
アルコールや薬物などが原因となる場合もありますが、日本ではほとんどがウイルスによるものです。
肝炎ウイルスにはA~E型があり、日本で特に多いのはB型とC型です。
B型、C型肝炎は症状が軽かったり、まったく症状が出ないこともあり、多くの人が感染に気づきません。
しかし、放っておくとウイルスが慢性的に肝臓の細胞を破壊し続け、やがて慢性肝炎や肝硬変、肝がんに進行する可能性があり、感染の有無を知ることが大切です。肝炎ウイルスに感染しているかどうかは、血液検査で調べることができます。
検査項目:問診・血液検査
腹部超音波検査
腹部に超音波を当てて、腹腔内の臓器から返ってくる反射波(エコー)を受信し、映像化します。
この映像から、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・脾臓など腹部臓器のさまざまな異常を知ることができます。
腹部超音波検査は、人体に害は無く、痛みや危険性もないので繰り返し検査を行えます。
検査項目:問診・腹部超音波検査
腹部超音波検査でわかる主な疾患(上腹部)
肝臓 | 腫瘍(血管腫、がんなど)、のう胞、膿瘍、結石、脂肪肝、肝硬変 |
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胆のう | 胆石、ポリ-プ、がんなど |
胆管 | 結石、がんなど |
膵臓 | 腫瘍(腺腫、がんなど)、のう胞、膵炎、結石など |
脾臓 | 腫大、石灰化、のう胞など |
腎臓 | のう胞、結石、水腎症、がんなど |
低線量CT肺がん検査
がんの中でも死亡者が最も多いのが肺がんです。
胸部 CT検査はらせん状に放射線を照射することで体内の断面像を得ることが
できるため、肺内の病変を詳細に観察できる検査です。
そのため、胸部✕線ではわかりにくい心臓や骨に重なった病変や小さな病変を
発見することができます。
検査は、寝台の上に仰向けに寝て両手を挙げ、数分で終了します。(息止めは約5秒)
検査項目:問診・低線量胸部CT検査
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骨粗鬆症予防健診
骨粗鬆症とは、体内のカルシウム不足により、骨に“鬆(ス)”が入ったようにスカスカになり、骨がもろくなる病気で骨折しやすくなります。
人間の骨の量は40歳を過ぎた頃から減少を始めます。
若い頃から食事や運動に気をつけ、定期的に検査し予防することが大切です。
検査項目:問診・骨密度測定(DXA法)
※DXA法とは単波長の異なる2つのエネルギーを持ったX線を照射しX線吸収率の差から骨密度を算定します。
原爆被爆者健診
長崎県知事が交付した被爆者健康手帳、第一種健康診断受診者証又は第二種健康診断受診者証を所持する方を対象に下記の健診を行います。
一般検査
検査項目:
視診、問診、聴診、打診及び触診による検査
血液検査(CRP定量検査、赤血球数、ヘモグロビン、白血球数)
※医師が必要と認める場合、GOT・GPT・γ-GTP、HbA1cを実施
尿検査(ウロビリノーゲン・蛋白・糖・潜血)
血圧測定
がん検診
検査項目:胃がん検診、肺がん検診、乳がん検診、子宮がん検診、大腸がん検診、多発性骨髄腫検診
児童・生徒の健診
学校保健安全法に基づき、各種検査を行います。
検査項目:
心電図検査(標準12誘導心電図)
尿検査(蛋白・潜血・糖)