健康診断のご案内

がん検診

がん検診について

がん検診は平成20年度以降、健康増進法に基づく事業として自治体により実施され、国により実施方法として「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」が示されています。
このほか、企業が従業員に対する福利厚生の一環として、また、健康保険組合等が独自の保健事業として、がん検診を実施している場合やがん検診受診の補助を行っている場合があります。

平成30年3月、厚生労働省より、職域におけるがん検診の実施に関し参考となる事項を示し、がんの早期発見の推進を図ることにより、がんの死亡率を減少させること等を目的として「職域におけるがん検診に関するマニュアル」が策定されました。

職域におけるがん検診に関するマニュアル→厚生労働省サイト
長崎県のがん対策について→長崎県がん対策サイト
長崎県のがん検診の実績について→長崎県がん対策情報システム

当事業団で実施しているがん検診


前立腺がん検診

前立腺がんは近年増加傾向にあります。前立腺がん検査では少量の血液を採り(健康診断で採血検査がある場合はその血液を利用)、血液中のPSA(前立腺特異抗原)を測定します。

●定期的ながん検診の受診が、早期発見・早期治療につながります。
●持病がある方や、過去受診時にトラブル(胃がん検診でバリウムによるアレルギー反応がでたなど)があった方は、検診前に主治医へご相談ください。
●検診の結果、「精密検査が必要」との通知があった場合は、必ず、早めに医療機関を受診しましょう。

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受けていますか?がん検診!

がんは日本人の死因の第1位となっており、死亡数は年々増え続けています。
がんを予防するには、食生活、運動、喫煙、飲酒、休養などの生活習慣を見直すとともに、定期的にがん検診を受けることが大切です。

~がん検診を受けていない方へ~

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がんを防ぐための新12か条

あなたのライフスタイルをチェックして、今日から変えていきましょう!

がんを防ぐための新12か条

(公財)がん研究振興財団「がんを防ぐための新12か条」より

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がん検診のメリット・デメリット

がん検診にはメリットとデメリットがあります。このことをよく知ったうえで、検診を受けてください。

がん検診のメリット

救命の効果があります
  • 最大のメリットは早期発見、早期治療による救命です。
早期のがんを発見できます
  • 症状があって外来を受診した場合には、進行したがんが見つかるケースが少なくありません。一方、がん検診は特に自覚症状もなく、健康的に日常を過ごしている人を対象にしています。もし、そういう人にがんが見つかった場合、そのがんは早期がんである可能性が高いのです。
  • 早期であれば治せる可能性は非常に高く、治療も軽くすむことが多いので、患者さんにかかる身体的負担、経済的負担や時間は一般的に少なくて済みます。重い自覚症状をきっかけに進行がんで見つかった場合の治療は身体にかかる負担が大きかったり、時間がかかります。治すことが難しいこともあります。
  • 早期の段階で見つけられるように、がん検診は正しい時期から定期的に受けることをおすすめします。
がん以外の病気も見つけることができ、治療に結びつけられます
  • がん検診は、がんを見つけることが目的ですが、早期がんを見つけるばかりではなく、がんになる前段階の病変が見つかることもあります。こうした病変の場合は経過を観察して、必要に応じて治療することで、がんになることを防ぐことができます。
安心して生活を続けられます
  • がん検診を受けて「異常なし」と判定されれば、ひとまず安心してすごすことができます。ですが、日本人の2人に1人ががんを患い、3人に1人はがんで亡くなる時代、「過信」は禁物です。定期的な検診の受診を欠かさないでください。

がん検診のデメリット

がん検診の判定・診断の結果が100%正しいというわけではありません
  • がん検診の技術は、目ざましく進歩しています。しかし、「異常なし」という判定は「あなたの身体にはがんはありません」ということではありません。少しでも検診の精度を高めようと努力・工夫をしていますが、がんの場所や種類によっては見つけづらいことがあります。また、見落とすこともあるのが現状です。
検査によって身体に負担がかかってしまうことがあります
  • がんによっては自然に消えてしまうようなものや、良性ですぐに治療しなくても問題ないものもあります。しかし、それは二次検診(精密検査)をしたり、疑わしい部分の組織をわずかに取って調べて初めて判ることです。結果的には、二次検診や組織をとる必要がなかったことになってしまうこともあります。
  • 胃がん検診で使うバリウムは便秘になることがありますし、内視鏡では、出血や穿孔(せんこう)といって胃や腸に穴をあけてしまうこともあります。また、X線検査で使う放射線には被曝(ひばく)の問題があります。

(公財)日本対がん協会ホームページ「検診のメリット・デメリット」参照

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がん検診Q&A

がん検診はどこで受けられますか?
がん検診は健康増進法に基づく事業として自治体が主体となって実施されています。検査方法や対象者が自治体により異なる場合がありますので、お住まいの市町のがん検診担当窓口にお問い合わせください。
このほか、企業が従業員に対する福利厚生の一環として、また、健康保険組合等が独自の保健事業として、がん検診を実施している場合やがん検診受診の補助を行っている場合、任意で受診する人間ドックのメニューの1つとして実施される場合もあります。
がん検診は有効なのですか?
がん検診は、がんを早期に発見・治療することにより、がんによる死亡を減少させることを目的に行われますが、がんの部位や検診に用いられるスクリーニング検査の種類によって、有効性は異なります。これまでに国内外で多くの調査研究が行われ、以下のがん検診についてはそれぞれのがんに対する死亡率減少効果が確かめられています。

●細胞診による子宮頸がん検診
●X線検査による胃がん検診
●便潜血検査による大腸がん検診
●マンモグラフィーによる乳がん検診
●胸部X線検査と高危険群に対する喀痰細胞診の併用による肺がん検診

がん検診にはメリットとデメリットがあります。このことをよく知ったうえで、検診を受けてください。
昨年、がん検診を受けて「大丈夫」と言われましたが、今年も受けなければいけませんか?
定められた実施回数のとおりに定期的に受診しましょう。実施回数はがんの種類によって異なります。
胃がん検診を受けると必ず精密検査になるので、毎年受ける気にならないのですが...。
胃の変形が強かったり、潰瘍の治った痕ががんのサインと区別できないためだと思われます。 そのような方は集団検診に向かない可能性があります。 かかりつけの専門医に相談のうえ、定期的に内視鏡検査を受けましょう。
胃が痛みますが、この前の検診では「異常なし」の判定でした。病院へは行かなくていいですよね?
検診結果が「異常なし」や「経過観察」であっても、自覚症状があれば医療機関を受診してください。
妊娠中(妊娠疑い)ですが、がん検診を受けてもいいですか?
X線を使う肺がん検診、胃がん検診、乳がん検診のマンモグラフィ検査については当事業団ではお断りしております。 症状がある場合などはかかりつけの産婦人科医にご相談ください。
授乳中ですが、がん検診を受けてもいいですか?
乳がん検診のマンモグラフィ検査及び乳腺超音波検査については、乳腺が発達し正しい判断ができないため当事業団ではお断りしております。
胃がん検診の受診については差し支えありませんが、検診後に下剤を服用し、すぐに授乳した場合、乳児が下痢などを引き起こす可能性があります。下剤服用後、24時間以内の授乳は避けてください。
生理中ですが、がん検診を受けてもいいですか?
大腸がん検診は、採便の際に生理の血液が混じることで、陽性の判定が出る可能性もありますので、避けることをお勧めします。
子宮がん検診は、子宮頸部の細胞がうまく採取できない場合や、採取できても正しい判断ができない可能性がありますので、避けることをお勧めします。
がん検診で紹介状をもらいましたが、がんでしょうか?
がん検診の結果で紹介状が発行される場合がありますが、必ずしもがんを疑うということではありません。
精密検査の結果、「異常なし」となったり、他の病気が見つかる場合も多くあります。
紹介状が届いたら、必ず医療機関で精密検査を受けましょう。
精密検査とはどんな検査ですか?
各がん検診で精密検査の内容は違います。精密検査を受ける場合は、あらかじめ医療機関に連絡し、今回受けた検査と結果の内容を伝えてくだい。

<各がん検診の一般的な精密検査>
●肺がん・・・・・胸部X線検査や胸部CT検査。場合によっては気管支鏡検査など。
●大腸がん・・・・大腸内視鏡検査や注腸X線検査など。
●胃がん・・・・・胃内視鏡検査や胃部X線検査など。
●乳がん・・・・・マンモグラフィ検査や超音波検査。場合によってはMRI検査やCT検査など。
●子宮頸がん・・・細胞診やコルポスコピー、組織診など。
*さらに疑わしいところがあれば、細胞や組織を採取して詳しく検査することもあります。

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