長崎県における臓器移植について
長崎県における臓器提供・移植の現状~腎臓について~
人工透析を受けている人は毎年1万人ずつ増え続け、現在約34万人にのぼっています。そのうち、長崎県では4,188人(令和3年3月末)。年々増加しています。
以前は腎臓病が人工透析をはじめる主な原因でしたが、現在は生活習慣病の一つである糖尿病による合併症が原因の1位となっています。
人工透析をはじめると一生透析を継続しなければならず、また、100%本来の腎臓の代わりをすることはできないので、機能を取り戻すためには腎臓移植という方法しかありません。
全国で腎臓移植を希望している方は約1万3千人、そのうち長崎県は168人(令和3年3月末現在)です。
移植医療は提供者がいて初めて成り立つ医療ですが、現状では提供者が少ないことから、希望者のうち移植を受けることができるのは毎年約2.0%です。
長崎県内の人工透析患者と移植希望登録者数の推移
腎不全のため人工透析を行っている人は、年々増加しています。
腎不全の唯一の根本治療法は腎移植であり、多くの患者さんが移植を待ち望んでいます。
長崎県内の臓器移植の現状
臓器提供施設について
心臓停止後の臓器提供
基本的には手術室のある病院ならどこでも提供が可能です。
脳死下臓器提供
臓器移植法の運用に関する指針(ガイドライン)で定められている次のいずれかの施設での提供となります。
- 大学附属病院
- 日本救急医学会の指導医指定施設
- 日本脳神経外科学会の基幹施設又は連携施設
- 救命救急センターとして認定された施設
- 日本小児総合医療施設協議会の会員施設
※長崎県内では11施設が該当します。(平成25年1月1日現在)